2016年4月28日 | 230 アクセス | コメントはありません

『しりべし酒すき肴すき通信』(5)

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

お正月から冬眠期間を経て、やっとお目覚めした「朝里の小虎」です。

今回は「変わり種焼酎」、「すごいとうふ」と春の息吹を求め、

春のニセコ、真狩、倶知安から赤井川へとドライブしてきました。

3月に倶知安で開催された会議に出席した後、ある同業(?)の方から、

「倶知安の二世古酒造で、コーヒー焼酎を作っていて、

この焼酎と牛乳を1対1で割ると、

まるでコーヒー牛乳を飲んでいるみたいでおもしろい風味なんです。

内地(本州)へのお土産にも好評ですよ。小虎さんもぜひ飲んでみてください」

と勧められました。

本来は日本酒党の私ですが、お酒のこととなると、

とたんに腰の軽くなる身としては、これはぜひ買いに行かなければと、

早速、ニセコ、倶知安方面へお出かけしてきました。

この日は、あいにく雨模様でかなりの土砂降りのなか、

まずは道の駅「ニセコビュープラザ」に到着しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ここは、みなさまもご存じかもしれませんが、

直売所にて新鮮な野菜などをお買い得価格で買うことができ、

なかなか人気のある施設となっています。

直売所の中に入ってみると、じゃがいもなど野菜が豊富に取りそろえられていましたが、

私が目についたのは、なんといっても山菜で、

この日は「ギョウジャニンニク」や「カタクリ」などがあり、

思わず手を伸ばしてしまいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

山菜は買って食べるものじゃないと元大虎(私の父)なんかは言いそうですが、

ギョウジャニンニクは一度採ると、3年間は元の状態まで回復しないといいますし、

最近は栽培技術なども向上してきているので、必要な分だけ買って食べると

いうのもありなのかなと考えております(買い求めたものは天然物でしたが・・・)。

次に向かったのは、以前から気になっていた「すごいとうふ」を求めて、

真狩村の「湧水の里」へ向かいました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

「すごいとうふ」なんて素敵なネーミングでしょうか。

これはなんとしても食べなければならない!なんて気になってしまいます。

いざ店の中へ踏み込みますと、「すごいとうふ」だけではなく、

ザル豆腐や枝豆豆腐、わさび風味豆腐など目移りするような品揃えでした。

私はすかさず「すごいとうふ」をかごの中へ、

すると知らないうちにかごの中には

おからドーナツが我が家のチビ虎たちの手によって追加されているのでした。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

続いていよいよコーヒー焼酎を求め、倶知安町の「よしのみ商店」へ向かいます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

この「よしのみ商店」一見普通のコンビニですが、

なんとここは、二世古酒造各銘柄のお酒はもちろん、

ニセコワインの試飲コーナーなどもあり、地元のお酒がとにかく豊富で、

倶知安の酒屋といえば「よしのみ商店」(私だけか・・・)というほど、

歴史もある隠れた名店です。

当たり前のように置いてあった「コーヒー焼酎」を手に取り、よしのみ商店を後にします。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

途中、国道393号を進むなか、水芭蕉の群集なども見つけ、

後志の山の中にも確実に春が来ているなということ実感しつつ、

赤井川村の「山中牧場」へ立ち寄ります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

赤井川に着いた頃には、すっかり雨もあがり、気持ちのいい気候になっていました。

ここでは、コーヒー焼酎を割るための牛乳とソフトクリームを買って一休みです。

シーズンになると、ソフトクリーム目当てのお客さんで店の前は一杯になるのですが、

この日はまだ肌寒さもあって、ご覧のような状態でした。

また、赤井川には子連れに人気のスポット「ホピの丘」があります。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

こちらでは、馬やヤギ、アルカパ、ダチョウからウサギまで

たくさんの動物が飼われており、チビ虎たちはもうご満悦です。

ここでは江別のトンデンファーム(後志産ではありませんが・・・)の肉加工品が

販売されており、ついでに酒の肴を購入しました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ついつい各地で買い込んでしまいましたが、

今晩のおかずはなかなか豪華な内容となりそうです。

それでは、まずコーヒー焼酎とグラスに注いでみました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ご覧のとおり、透明な液体(焼酎なので当たり前といえば当たり前ですが・・・)ですが、

コーヒーの香りがプンプン漂っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

ここに山中牧場の濃い牛乳を投入!

外見ではただの焼酎牛乳割りになりました。

これを勇気(?)を持って一口含むとあら不思議、

コーヒー牛乳風味の不思議な飲み物のできあがりです。

これを一口、二口と飲み進めますと、子供の頃、風呂上がりにグビグビ

飲んでいたコーヒー牛乳のはずなのに、いつの間に酔っ払っているという

(アルコール25度÷2!!)超危険な体験になりそうです。

※すみません、コーヒー焼酎体験はここまでです。

その後、ギョウジャニンニクとカタクリは春の息吹を感じたいため、

単純におひたしにしてみました。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

左の茎の細い方がカタクリ、右がギョウジャニンニクです。

まずはカタクリから。

ほんの少しですが独特の甘みがあり、繊細な味わいが楽しめます。

続いてみなさまご存じと思いますが、ギョウジャニンニクです。

こちらは一転、力強い独特の香りと味があり、まるで大地の力をいただいているような、

気分にさせてくれます。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

それではいよいよ「すごいとうふ」へ。

この豆腐、パックから取り出すときにびっくりしたのですが、

豆乳のような水に覆われ、見た目にも濃そうだなというイメージです。

まずは薬味なしで一口。力強い豆の甘みというのでしょうか。

歯ごたえは思ったほど堅くはなかったのですが、これぞ豆腐!といった

主張を見せてくれました。

あとは好みでネギとショウガをきかせることにより、酒の肴へと早変わりし、

濃厚な豆腐がさらに風味豊かになった気がします。

おからドーナツはもちもちした口当たりで、こちらは子供だけではなく

大人も充分楽しめる味わいでした。

トンデンファームのソーセージとパンジェッタは

それぞれ肉の味を感じられる作りになっており、

ソーセージは焼き、パンジェッタはそのままいただきました。

ソーセージはホピの丘でも食べることができますが、

焼きたてをほおばったとき、プチッと肉汁がはじけ、

ギョウジャニンニクの風味がうまく肉の味と融合されたものとなっています。

パンジェッタは生の風味を生かしたベーコンですが、

ほどよい塩加減と肉脂の甘みを感じることができ、

こちらもお酒がどんどん進んでしまいそうです。

 

今回は変わり種焼酎を求め、出かけてきましたが、

その途中の道筋で地域の素材を購入し、そのまま晩酌のおかずにしました。

後志の物産は一概に知名度が低いように感じますが、

一回のドライブでも、これだけ隠れた逸品を発見できることができ、

地域の秘めたる潜在能力は高いと感じています。

みなさまもぜひ後志へお出かけされ、隠れた逸品探しをされてはいかがでしょうか。

 

【酒と肴MEMO】

「珈琲焼酎(二世古酒造)」720mlで1,405円(税込)

よしのみ商店(倶知安町)で購入

「ギョウジャニンニク(一束7~8本程度)」300円(税込)

「カタクリ(一束10本程度)」150円(税込)

道の駅ニセコビュープラザ直売所(ニセコ町)で購入

「すごいとうふ」1丁410円(税込)

「おからドーナツ」3個入り378円

湧水の里(真狩村)で購入

「山中牛乳」900mlで390円(税込)※ビン返戻金100円

山中牧場直売所(赤井川村)で購入

※平成28年5月9日から4週間程度、施設改修のため休業のようです

「ピルカフランク(ギョウジャニンニク入)」5本入り1,080円(税込)

「パンジェッタ」410円(税込)

ホピの丘(赤井川村)で購入

by「朝里の小虎」」

 




コメントを残す