• 松山電気開発所

  拝啓　道の駅 よってけ島牧 様　　２７０１０４２１０５
  　謹賀新年
  　前略
  １．江戸幕府から明治維新から明治44年母誕生 磯谷郡横澗高等小学校卒業.現在,黒松内老人ホームで元気印。
  明治40年学制改革により小学4年から小学6年の義務化、高等科2年となった。ニシン場が、盛況なため役場は横澗小学校を援助出来き全国的にも進んだ小学校でした。寿都歴史資料館http://www.town.suttu.lg.jp/　島崎藤村 代表作(破壊),函館出身の秦冬子と結婚 http://toson.jp/publics/index/20/

  2.子供の頃からよく聞かされた横澗の街並、小学校の同級生山ちゃん、崖下の岩場の海水浴、ニシンが来ると島牧じいちゃんの家まで海岸沿いに歩いて行ったこと。豊浜海岸でよく遊んだこと。今もなほ、何度も繰り返し聞かされた母の言葉は、毎回まったく同じで寸分違わない！畳に受話器を置き仕事をしながら３０分を過ぎたころ又,手に取ると,まだ話していた時もあった。だが、横澗を離れてからの話は聞くことがなかった。

  3．私にも親姉妹弟たちに腹いっぱい食べさせたいと学んだ２０代、国上げて追いつけ追い越せ、過労死の３０代,バブル期の４０代,そして不況期の５０代があった。だが,落ち込んだとき、明日もガンバルきっかけになったのは、なぜか,ふる里と親姉妹弟たちを思い浮かべた時でした。何気無く過ごし,近隣からの文化的刺激も無く過ごした子供時代でした。でも、日本国中の親達にとって、敗戦後の食糧難の時代であり、学校は、一クラス５０～６０人が、当たり前。餓死、結核死が、まかり通っても日本国政府は、打つ手無しの時代もありました。

  4．ここ３～４年前のことです。黒松内の小学生様、中学生様達の慰問を受けて母は、子育て時代と重ねて、今の子供たちをほほえましく感じて喜んでいました。だが、私の両腕には、４０ヶ所以上の線香の焼け跡が今なお消えない！小学校へ入学したとたん、予習復習が始まり解らなければ真っ赤な線香が手の甲から肩までつけられた。磯谷郡横澗高等小学校を卒業した母には、教育の大切さが身に染みており、我が子の不がい無さが、我慢ならなかった。島牧の我が子を叱った母親達なら、叱った後のやるせない感情を知っています。だが、母は、４０回以上も乗り越えた！

  5．母の教育のおかげで、東南アジア、イラン、イラク、アフリカへ電気製品を製造し輸出できた。輸出用の仕事の際、常に日本国を意識し、大和民族としての誇りを意識せざるをえませんでした。親元を離れて知る、ふる里と親兄弟姉妹のありがたさであり、輸出入の仕事で忘れてはならない大和民族の誇りです。少子化日本は、今後ますます国際関係が複雑になり大和民族の誇りが、重要になって来ます。大和民族の誇りとは、日本国民各自のふる里であり、親兄弟姉妹です。母にとっては、横澗であり、じっちゃんの島牧であり、親兄弟姉妹です。
  　国際社会では、各国、各民族の誇りがあります。諸国民には、生まれ育ったふる里と家族があります。日常生活では、あまり意識しなかったふる里と家族が、諸国民の国際社会では、決定打となります。宇宙船の各国宇宙飛行士達は、真っ暗闇の宇宙空間から初めて青い地球が見え始めた時、感動したと述べています。各国の宇宙飛行士達は、ふる里と家族が、たった一つの星、地球に居るからです。宇宙船内で宇宙飛行士達が、互に民族の誇りを傷つけ合っていたら一緒に地球へ帰れません！宇宙飛行士達は、互いに民族の誇りを大事にしてこそ生きられます。母が、食糧難の子育て時代を生抜かれたのも、子供時代を育んでくれたふる里、横澗、島牧と親兄弟姉妹に誇りを持っていたからです。これが、大和民族の誇りの源泉あり、国際社会で尊重すべき各民族の誇りです。
  　日本文学者であり、翻訳家のリービ英雄は、著書 英語で読む万葉集（岩波新書￥740）で、２１代 雄略天皇の御製の歌を大和の国の誇りである天皇の Identity と娘さんの誇り Identity を人間の根本的誇り Identity として述べています。万葉集の集大成は、天平宝字３年（759年）以後、２０１５－７５９＝１２５６年前からといわれています。２１代 雄略天皇２３年在位４５６？～４７９？年とされているが、大和民族の誇り Identity は、キリスト教暦（西暦）表記ではなく、御時（天皇の在位）で表されています。だから、西暦は、定かでないと言われています。しかし、八代亜紀　昭和の歌など聞きながら　を聞くと、国事と御時が、ぴったり合って旅情歌手 八代亜紀が浮かんで来ます。
  　２１代 雄略天皇の誇り Identity と、１２５代 今上天皇の時代(平成２７年)の母の誇り Identity は、１０４代（１５００年以上）天皇が代わっても、ふる里と親兄弟姉妹の誇り、人間の基本的誇り Identity は、時代に左右されず何ら変わりません！
  　２１代 雄略天皇の御製の歌は、１５００年以上たった現在、国内外において大和民族の誇りと日本国の誇りを持つことを説いています。　

  6. 老人ホーム職員様のお世話になってやっと落ち着けるようになりました。娘時代、横澗を離れるときは、黒松内駅を素通りしたが、今こうして横澗出身の職員様とも寿都郡黒松内町で過ごせるのを幸せだと話しています。
  　ある時、視線を向けて話して来た。
  　お前が居たから生きてこれた！
  　ありがとう！

  ドキッとした。その顔には、子供時代の偉大な母、強い母の、母の匂いのするエプロン姿の母は、居無かった。
  　ありがとう！なんて言われた時、母さんと縁が切れてしまった感情が沸き上がった。
  親と子は、離れて居てもふる里を思い、互いに思い合って生きて居ることを思い知らされた。

  島牧のお母さん達へ、母の生きているうちにぜひとも私に言わせてほしい事が有ります。
  母親は、一生、自分の子どもたちへ　ありがとう！　と言わないでほしい。
  また、母の子供時代を育んでくれた自然豊かな島牧村と村民各位様へ感謝し、皆様の御健康をお祈りいたします。
  　　　　　　　　　　　　　　平成２７年１月　迎春　　　　　敬具

  # 2015年1月4日 at 9:31 PM

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